


豊平館は、明治13年11月北海道開拓使直属の貴賓用ホテルとして、現在の札幌市中央区北1条西1丁目に建設され、明治天皇、大正天皇(皇太子)、昭和天皇(皇太子)の三代にわたる天皇陛下の行在所となった由緒ある建物です。
建物本体は、米国風様式ですが、正面玄関の車寄せ・装飾的な手摺をまわしたバルコニーはヨーロッパ風様式。また、正面大屋根の円弧形下部には、和風意匠の懸魚を用い、シャンデリア釣元の天井円形飾りに和風の気品ある美しいレリーフが施されています。
外壁は、白を基調とした塗装で窓枠や柱などをウルトラマリンブルーで引き立てています。
ウルトラマリンブルーは、古来宝石として尊ばれた『ラピスラズリ』から作られていた高貴な色であり、創建時はヨーロッパより輸入して彩られていたようです。
明治初期を代表する洋式建築物で、現存する木造ホテルとしては我が国最古の建物です。昭和39年5月には、国の重要文化財として指定され、今も結婚式場・パーティー会場等に利用されています。
| 1880年 | 明治13年11月 | 豊平館 完成 |
|---|---|---|
| 1881年 | 明治14年8月 | 豊平館開館 明治天皇行幸 |
| 1911年 | 明治44年8月 | 皇太子行啓(大正天皇) |
| 1922年 | 大正11年7月 | 皇太子行啓(昭和天皇) |
| 1927年 | 昭和2年11月 | 豊平館を増設し、公会堂として使用 |
| 1958年 | 昭和33年5月 昭和33年9月 |
市民会館建設の為、中島公園へ移設 市営総合結婚式場となる |
| 1964年 | 昭和39年5月 | 国の重要文化財に指定される |
| 1983年 | 昭和58年1月 | 修復工事着手 |
| 1986年 | 昭和61年8月 | 皇太子視察(浩宮徳仁親王殿下) 市民の総合結婚式場として再スタート |
